今月の御法門 

   目に見える信行ご奉公 

      住職 小野山  淳堂

御教歌

本門は事相宗也事相とは

  めに見えたるを事相とぞいふ

 今年の寒は例年より過ごし易く、寒参詣の参詣目標も大方達成致しました。寒く暗い内からのご参詣、お料具膳・寒供養の調整、参詣受付の当番、日中参詣と、皆様の信行に心から随喜申し上げます。どうかこの功徳でご信心のご縁に恵まれ教化が成就し、諸願が成就致しますよう祈念致しております。

 今月十六日はお祖師さまの七九八年目のご降誕記念日で、当日はご修行日で日曜日に当っています。お祖師さまのご一生のビデオも上映致します。一緒に鑑賞させて頂きましょう。

 さて、ご講有の年頭の言葉に、「本年は、各支庁、布教区、寺院の現場において目に見えたご弘通の成果を現わさねばなりません」とあります。

 

 お互い一人一人の信行の現場でも、「目に見えた、事相(じそう)に現わす信行」に努めねばなりません。冒頭の御教歌の上の句にも、法華経本門のみ教えを頂く我々の宗旨は「事相宗」であると教えられてあります。「事」とは「理」の反対で、当宗のご信心は理論や理屈、心や頭の中でする信心ではなく、事実として(事)、姿形に現わして(相)、身体で、口で、言葉でさせて頂く信心だということです。また、下の句には目に見える信心が事相の信心だと示されてあります。

 また、別の御教歌には、

唱ふるが信心なればとなへずに

   ありがたがるは信心でなし

とあります。どんなに心で御題目は有難いと思っていても、口でお唱えしなければ信じていない人、有難いと思わない人と変わりません。反対に、心で有難いと思っていなくても、口に御題目を唱えている人は、信者と同じ姿ですから、唱えている内に有難さが解って本当の信者にならせて頂けるもの。先ずは口で唱えよ、姿形、事相に現せと教えられているのです。お互いも、本年は御題目口唱の数、お参詣の回数、御有志の額、信心の縁結びをした人の数が増え、「目に見えた成果の現われるご奉公」をさせて頂かねばなりません。

 

 昔から「十人の下種をすれば、一戸は教化ができる」と教えられています。下種とは人にご信心の話をする事で、話している内に自分も有難さが解るもの。先ずは「自分も人に御宝前さまと縁結びができる信者になれますように」とお願いし、十人を目標に下種をさせて頂きましょう。

 何事も目標が達成できない理由は、月日が経って目標を忘れてしまうからで、忘れないためには、立てた目標を紙に書いて張り出すのが効果的です。そして、目標を書く時は、

①、目標を数値化する

②、達成する期限を決める

③、現在完了形で書くこと。例えば、「①三人の下種を②三月二十二日門祖会までに③無事成就!」というように、達成の成果が明確に判断できるように書くことが大事です。

 

 毎年、十人以上のお教化を成就して本山でご講有から随喜状を頂き、記念写真を撮って頂く事を目標としている方があります。八九歳になって一人の教化もせずに死ぬことを恥じて、一戸の教化成就の目標を果たされたお婆ちゃんがおられます。ご信心の目標をノルマと感じるも、生きがいとするも自分次第。共に事相の信心に気張らせて頂きましょう。

御指南「事相といふことを忘るゝならばお弟子には非す。浄土参拝叶はぬもの也」(扇全一四・二五四)